序章


 クロスゲート──神の世界とこの世界をつなぐもの

 ファーレン王国。 比較的田舎でありながら、歴史の古い国。
 数百年のあいだ平穏をたもっていたこの国が、 いま穏やかさを失いつつある。
 その原因は『迷宮事件』と呼ばれる騒ぎからであった。

 増え始めた魔族と迷宮事件との関わり。国王は調査団を組織するが真相には迫れず、
 焦燥たる日々を送っていた。そんなおり、大司教ブルメイルが国王に進言する。

 「異世界より来る者の中にこそ『開くもの』在り」

 『開くもの』こそが、これから始まる大災厄をなぎ払う力を持っているはずだと。

 国王は『開くもの』を呼び寄せるため、封印されていた古の術を以って召喚を繰り返す。
 『開くもの』がこの国を救うと信じて……。